働いていた頃は他人のミスに不寛容だった

日経のサイトに興味深い記事があった。

お客は「いい人、悪い人、普通の人」の3種類先日、神奈川県厚木市のコンビニでアルバイトの男性店員が客の様子を写真に撮り「帰れ、デブ!」「死ね」などのコメントを添え、SNSに投稿して問題になった。客の免許証までアップしたとも報じられた。「トンデモ…

コンビニオーナーにヒアリングしたところ、良い客が多いのが作業着のガテン系、悪い客・キレる客が多いのがダークスーツの中堅サラリーマン系という答えだったそうだ。

僕の実感だと、小売店のレジでもめているのは老人男と中年女が多いような気がする。
まとめサイトなら「老害」「女様」批判で積極的にPVを稼ぎに行くのだろうけど、日経新聞だとポリコレで難しいのかもしれない。

とはいえ、中堅サラリーマン系に悪い客が多いのも分かる気がする。
会社でノルマや正確なオペレーションや空気を読んで同調することに疲れている。
自分がこんな思いをして働いているのに、店員に勝手にレシートを処分されそうになったり電子マネーを間違われたら怒りたくもなるだろう。
また、ヒエラルキーが上の者に服従を強いられているので、自分より弱い立場のアルバイト店員には強く出ても良いという価値観になるのかもしれない。

僕も電子マネーを間違われて本部にクレームを入れていたんだ

僕自身の話をすると、コンビニ店員が立場が弱いから強く出ても良いとは思わない。
むしろ、早朝深夜営業がありがたいし、安い給料で変な客の相手もしないといけなくて大変だろうと思う。
仕事でエスカレーション対応(コールセンター等で対処しきれないクレームに委託元の社員が対応すること)をしていた時期があるので、日本人が民度が高いとか大嘘で、お客様気分になると自分の非を顧みずに一方的に他人を攻撃できるズレた人間が相当程度いることは知っているので、不特定多数を相手にする仕事の大変さも多少分かる。
また、たいしたお金を払わなくても客だからという理由で偉そうにする人間にも辟易していた。
労働の犠牲者という点では僕も彼等も本質的に差は無い。

自分にも他人にも不寛容

ただ、働いていたころの僕は、他人のミスに関してとても不寛容だった
最初に働いた会社がそういう空気だったのがいけないのだが、僕は事務ミスの類を恐れて、気を使って仕事をするようになってしまった。
自分がそうした気遣いを強いられているのに、注意力が足りずに単純なミスをする人間がいることに腹がたった(防止アプリが入っているのにメールの誤送信をしてしまう人とか)。
本当は、そうやってあまり気をもまないで仕事が出来る人が羨ましくて仕方ないのだけど。

そのため、僕はコンビニでも他人のミスに不寛容だった。
おサイフケータイの種類を間違われることが2回続いたら店員に小言を言って本部には苦情を入れいていた。
ささいなことだが、一つの端末に複数の電子マネーを入れていると、店側で電子マネーの種類を間違われるとそのまま引き落とされてしまい、店頭では残高を戻せないという結構不都合なことになる。
ホームページのフォームから送ったら「適切に指導します」とお返事をもらえた。

これは、自分に厳しい他人に厳しいではなくて、自分にも他人にも不寛容なのだと思う。
自分が不自由だから他人にも不自由になってほしいのだと思う。
店員に対するリスペクトも、小銭でお客様ぶろうとする人間の滑稽さも分かっているつもりだが、この点においては僕も悪い客だった。

ちなみにiPhoneにしたらおサイフケータイが使えなくなったのでこの種の悩みは無くなりました。

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