アルコール依存症はコントロールの欠如が本質だと思う

TOKIOの山口メンバーの事件で、彼が「アルコール依存症」だったと報道されている。

僕も以前、アル中みたいな生活をしていた時期がある。

平日は会社が終わるとコンビニでストロングゼロやオーガキラー(鬼ころし)を買って飲んでいた。休日には朝から酒を飲んでいた。髪を切りに行く予定があったり、友人と会う約束があっても飲んでから行った。

会社が終わると最寄りのコンビニで酒を買う。1杯目によく使っていたのは、ここ数年出てきたアルコール度数の高い(8%~9%)チューハイだ。150円、350ml、高度数でコスパが良いし、糖質も少ない。さらにサンクスだと、ユニーのPBで同じような商品がコンビニでも100円程度で売
おはよう、良い朝だ。前日の金曜日は、帰りにいつも通り高度数チュウハイとワンカップを飲みながら帰ってきた。ただ、次の日が土曜日なので、ウイークデイより少ない酒量で切り上げられた。上手くいけばあと36時間くらいは労働のことを考えないですむかもしれない。 

詳しくない人だと、アルコール依存症か否かは「酒量」「肉体依存」で決まると思われがちだ。

「毎日日本酒一升飲んでいるからアル中」

「酒が切れると手が震えるからアル中」

「アル中だから脂肪肝になった」

酒量と肉体依存は重要な要素だが、実際にはそれだけではない。

アルコール依存の本当のところを、ちょっとだけ話すね。

新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト

アル中かどうか気になったら、最近6ヶ月のことを思い出して下のテストを受けてほしい。アルコール依存症治療で有名な久里浜医療センターが開発した「新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト(男性版)」というものだ。女性の方はホームページに女性版もあるのでそちらも見て欲しい。

1) 食事は1曰3回、ほぼ規則的にとっている
2) 糖尿病、肝臓病、まだは心臓病と診断され、その治療を受けたことがある
3) 酒を飲まないと寝付けないことが多い 
4) 二曰酔いで仕事を休んだり、大事な約束を守らなかったりしたことが時々ある 
5) 酒をやめる必要性を感じたことがある 
6) 酒を飲まなければいい人だとよく言われる
7) 家族に隠すようにして酒を飲むことがある 
8) 酒がきれたときに、汗が出たり、手が震えたり、いらいらや不眠など苦しいことがある 
9) 朝酒や昼酒の経験が何度かある 
10) 飲まないほうがよい生活を送れそうだと思う 

(出所)独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター

質問1だけ「はい」が0点「いいえ」が1点。質問2から質問10は「はい」が1点「いいえ」が0点として集計する。合計4点以上だと「アルコール依存症の疑い群」にあてはまる。

毎日飲んでたころの自分だと、6点(1,3,5,7,9,10)だった。

コントロール出来ないのがアル中

さて、改めてテストの項目を見ると、アルコールの肉体への影響に関する項目は2つしかない(2と8)。また、酒量に関する項目は「無い」のだ。ちなみに「新」になるまえのテストだと「ほとんど毎日三合以上の晩酌(ウィスキーなら1/4本以上、ビールなら三本以上)をしている。」と言う質問があった(中島らもの名著「今夜すべてのバーで」には旧版のスクリーニングテストが出てくる)。

今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

むしろ「酒が原因でトラブルになったことがある」「酒を止めたほうが良いと思っているにも関わらず飲んでしまっている」という、生活やセルフコントロールに影響が出ているかどうかを見る項目が多い。

僕の理解だと、アルコールに対する衝動をコントロール出来ないのがアル中だ。酒を飲むと生産的な活動が出来ない、疲れがとれない、酒が原因で不仲になった人もいる。にもかかわらず、素面でいると会社や家族や自分の人生の嫌なところを考えてしまい、それに耐えられない。ゆえに、飲む。飲んでいるうちは現実を忘れられる。家族、自分、会社、社会。世の中はトラブルばかりで、自分にケツを拭かせようとする人間ばかりだ。アルコールを飲めば何も考えなくて良い状態が手に入る。この魅力に抗えない。

現実を変える行動を

僕がアルコール依存から抜け出せたのは、ネットの掲示板でみた2つの言葉が突き刺さったからだ。

・アルコールで幸せにはなれない。アルコールは、見なきゃいけない現実や解決しなきゃいけないトラブルから目を逸らすためだけの薬物。

・いくら酒を飲んだところで明日はやってくる。そのことを理解したとき、私は酒が無意味なものだと理解した。

現実や周りの人間に対するヘイトを我慢するために酒を使ってはいけない。そうしても自分の憎しみや辛さは解消しない。一時的に忘れられるだけだ。

明日を変えるには明日を変える行動を取るしか無い。もっとも、僕達はこれが困難だから、酒を飲んでいる。絶望的でも、知識と決意で困難を取り払って行くしかない。行き着く先が地獄でも、酒浸りの地獄よりはまだマシだと思う。

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