Bライフの高村さんがAERAに出てて驚く

先日Twitterのタイムラインで、以下の記事の感想が流れてきた。

 好きな時間に起きて、好きな時間に寝る。欲しかったのは例えば、そんなささやかな自由。しかし社会人ともなると、至難の業だ。仕事がある。生活費を稼がないといけない。でも視点を少しずらせば、それが可能になる...

記事に出ている高村さんは、東大と慶応大学院で哲学を学んだあと、山梨に土地を買い、そこに自分で小屋を建てて生活している。その生活を「Bライフ」と呼び、ブログで発信したり本に書いたりしていた。

記事によると、今は小屋の他にも都内に格安の賃貸物件を借りているようだが、相変わらず低コストで自分の時間を大切にした生活をしているらしい。

僕は、会社辞めたい熱が高まっていた2014年くらいから、会社に勤めない生き方に関する本を貪り読むようになった。その中に高村さんの本もあった。

旧ブログ:『僕はなぜ小屋で暮らすようになったか』の感想:現代の隠遁者の胸の内

タイトル:僕はなぜ小屋で暮らすようになったか著者:高村友也出版社:同文館出版東京大学文学部哲学科卒、慶応義塾大学大学院博士課程単位取得退学。山梨に土地を購入し小屋を建てて生活する高村友也氏の著作。「Bライフ」との出会い初めて氏の存在を知ったのは、2年くらい

Bライフの教祖と他の働かない生活の先駆者の違い

上の本を読んだ感想なのだが、高村さんは「交友と交易を否定し、孤独であることを望んでいる」(ように見える)という点で、会社に勤めないで生きている他の先駆者達とは異なっていると感じた。

「フリーエージェント社会の到来」のダニエル・ピンクも、「持たない幸福論」のphaさんも、生きていく上でコミュニティに属すことを進めている。

一方、高村さんは

「つまり僕は、現代のメインストリームの生き方も嫌、人間関係の密な相互扶助的な生き方も嫌、そして自給自足するだけの力もない。
となれば、徹底的に質素に生きるしか無い。」

『僕はなぜ小屋で暮らすようになったか』同文舘出版

というスタンスで、人間のつながりとも距離を置くスタンスだ。

これが、人間の集団でいろいろな人の思惑に翻弄されるのに疲れた僕には、とても魅力的に見えたのだった。

○○○

高村さんが最初に出した「Bライフ」の文庫版。土地を買って、小屋を建てて、ソーラーパネルを設置したり排水システム(トイレ含)を構築する過程が書かれている。また、建築確認や建築工事届といったレギュレーションが不要な範囲で素人がセルフビルドするためにどういったポイントに気をつければよいかにも言及されており、必要に応じて建築基準法等の解説もある。(このへんのトピックは昔Bライフのサイトで読んだ覚えがある。)

こっちは、小屋暮らしの具体的なエピソードではなくて、そういう生活をするに至った経緯や、世界の見方について書かれている。同意する部分が多かったのだが、哲学で博士課程まで行くことをあんまり葛藤なく選んだり、自分のやりたいことを実践するだけの自己肯定が羨ましいと思った。

phaさんの本で一番好きなもの。シェアハウスを作って自分の居場所を確保している人なので「貧しくても寄り集まれば死ににくくなる」という主張は説得力がある。phaさんと高村さんが、同じところを求めてそうで、異なるアプローチをとっているところが興味深いと思う。

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コメント

  1. くまモン より:

    はじめまして。
    約10回ほどの精神科入退院を繰り返し、目下アルコール依存症で生活保護受給中。
    いびつな形ではありますが隠遁生活を送っています。
    律儀にノックビンを服用しながらも、「今夜は、飲んだろか!」「でも飲んだらどうなるだろう?」と未練がましくいじいじ考えながらネットをさまよっていたら、ここにたどり着きました。
    「抗酒剤の効果」を拝読して「そっかー、やっぱり吐くよねー」と再確認。(もちろん実験済みなのですが。懲りませんな。バカなのでしょうか)
    小一時間ほど拝読して、知的フレーバー溢れるブログに共感の嵐です。
    今夜は、お酒をがまんしてみたいと思います。実に残念ですが。
    ブログはじっくり読ませていただきます。
    マイナスニキさんも、お体ご自愛下さい。

    • minusniki より:

      くまモンさん
      ご覧いただきありがとうございます。
      ブログの更新が滞っており、コメントの確認と返信が遅くなりすみません。
      かなり気合が入ったドランカーだったんですね。私も完全に断酒できていないので偉そうなことは言えないのですが、私の書いた文章が断酒継続の一助になったなら大変嬉しいです。